top of page

“大好きなモノ”は工作の味方

更新日:2021年2月5日





図工や美術の授業では、

先生がその時の題材である手法の手順を説明し、

見本を見せたら、

「はい!はじめ!」といきなりスタートです。


モチーフやテーマは設定される事も多いですが、

「"自由に""思いついたこと"を・・・」と

突然無限大の想像の野原に放たれます。


すると、野原のなんでもない草花から、

小石の影からでも、

「コレっ!」と見つけるのが得意な子は、

すぐに手を動かしだします。


そんな子はもう脇目も振らず、まっしぐらに

出来上がりを目指してください。


が、一方苦手な子はキョロキョロ、ウロウロ。

そして、しょうがなく足元にあったモノを、

または、誰かの「コレっ!」をまねすることにします。


これが先日も書いた「なっちゃった」工作の

一つの原因です。


そんな時、

野原に放たれたら先ずする事、

それは、「自分の“大好きなモノ”を思い出す」です。


動物?いぬ?ねこ?とり?虫?

カワイイもの?ピンク?ハート?星?

ゲーム?アニメ?キャラクター?


できれば、思いつくだけ書き出します。

ぜひ、書き出しましょう。

材料の紙の片隅でも机の上でもいいです。 先生ならぜひメモ用紙を。


昨日観たテレビは?

最近はまっているアイドルは? 今度のサンタにお願いしたいモノは?


そして、書き出した中でも特にキラキラした

一つもしくは2~3つを目当てに

野原に探しに出ましょう。


“大好きなモノ”の中には


人物やシンボルやマーク、

よく使われている色、

よく出て来る場所、

合言葉、呪文

乗り物や建物、

特殊な道具

など


きっと絵や粘土など

工作にできる物(モチーフ)があるはずです。


その“大好きなモノ”をいつも身近に置いておけば、


「はい、スタート!」から

「こうしよう!」までの時間が

とても短くなることでしょう。


すると、当然「作る時間」が長くなります。

気に食わない所をやり直したり、

少し方向転換して観たり、


工作を良くするために時間を使う事ができます。


丁寧にしたり、

細かくしたり、

付け足したり、



そして、やり切りましょう!


「やり切る」とは、野原の中の目的地に

「たどり着く=ゴールする」という事。


やり切った工作は、見応えがあります。 頑張ったところや大好きな気持ちが

あふれています。


決して、キレイやカッコ良くなくても、 “大好きなモノ”を持っているパワーが

作品の完成度を支えてくれているからです。


時には、自分の“大好きなモノ”が

くだらなく、ちっぽけなものに思えて、

ポケットの奥に隠してしまう事があるかもしれません。


だけど信じてください。

“大好きなモノ”は一番の味方です。

それは、工作だけには限りません。


丸ごと出すのが怖いなら、

自分だけの暗号にして、

作品に反映してください。


いつか将来の自分が作品を見た時、

『一番の味方』を思い出して、

きっとまた勇気付けられるに違いありません。


閲覧数:50回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page