私の旧姓は金子です。
父の仕事の都合で、乳児の頃、数年間だけ海外生活をしたせいか、 我が家には家族にしか通じない言葉がいくつかあり、
“アフタ”=アフタ性口内炎 『アフタが出来て痛い』
“ワンバイト”=一口ちょうだい。 人の食べているものを味見させてもらう時に使う
その事に気付いたのは
随分大きくなった頃で、私はそれを“金子家用語”と呼んでいました。
現在の私の家族では舌足らずの頃の娘の発音をそのままに
『テベリモコン』=テレビのリモコン
といまだに活用していたり、
各ご家庭にも、このような家族用語がきっといくつかあると思います。
そんな専門用語がテマヒマ ステューディオにもあります。
『サッサッサ描き』は鉛筆や色鉛筆の持ち方と描き方。
絵の下書きには欠かせません。 そして、これが出来ると色塗りの幅が広がり
一本の色鉛筆だけでも濃淡や質感を表現できるようになります。
『ジョキジョキ切り』と『パッチン切り』は
ご想像のとおり、ハサミの運び方。
刃先までは閉じず、それを繰り返して切り込みを長くして行く切り方と、
刃先を終点に合わせ一発で閉じる切り方。
それぞれを単独で使ったり、合わせ技で使ったり出来るように
声を掛けています。
そして『ライオン切り』とは、
主に紙工作を立体化して行く時に入れる放射状の切り込みの事。
これはに『パッチン切り』がピッタリです。
ところでみなさんハサミの正しい持ち方はご存知でしょうか。
一方の穴には親指のみを、
もう一方には中指、薬指、小指の三本を入れます。
おや?人さし指は?と思われていませんか。
私も思いました。
改めてハサミを握ってみると
私の人さし指はどこへ落ち着くでも無く、宙に浮いていたのです。 ところが正しい持ち方では、
人さし指はしっかりと三本の指を入れた穴の袂のくぼみに置き、
固いものを切る時には力を入れ、より正確にコントロールするのだとか。
これは、コロナによる自宅学習をしていた子供の図工の教科書を
共に読んだ際に気づいたものです。
(正しい持ち方をされていたでしょうか?)
・・・と話を戻しましょう。
上にあげたテマヒマ用語は最も頻繁に使われているものです。
ですが、学校の授業の中では、それほど丹念には教えない些細な事です。 特に『サッサッサ描き』のように鉛筆デッサンをやらないと
経験することも無いようなものもあります。
でも、これらは適材適所で使いこなす事ができれば、
絶対に絵や工作が各段と上手になります。 覚えてもらいたいコツやポイントとして、
印象に残すために開校当初から使っているテマヒマ用語。 単発プログラムにご参加いただいたお子さんの耳にも残っているはず。
そして、様々なコンテンツに合わせて日々新しいテマヒマ用語が生まれています。 自宅で絵を描く時。 学校の図工の時間。 写生大会の時。 色んなシーンで“思い出してもらいたい”
そんな思いでキャッチーで楽しい響きを探すのでした。
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